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2009.09.16

堀木博禮先生のすごさについて



入門編 現代文のトレーニング』(堀木博禮著 Z会出版)を再読中。


何度読んでも、堀木先生の解説は素晴らしい。当たり前の事を当たり前に、そしてしつこく解説していくその様は大変参考になる。


ほぼ全て堀木先生による自作の問題。設問を


1) 段落
2) 指示語
3) 空欄挿入
4) 傍線部説明
5) 内容判定
6) 要約
7) 総合


と分け、それぞれに特化した問題を詳細に解説していく。その流れは、


1) 設問ごとの問題があるので、読者はそれを解く
2) 別冊の「重要箇所チェック問題文」を参照しながら読解
3) 設問の解説


となっている。


2)の「重要箇所チェック問題文」では実際の問題文の何処にマークをするのかが書かれており、本文の解説では、「なぜその箇所をマークするのか」が解説されている。これが本当に大切。


出口汪先生の『New出口現代文講義の実況中継(1)』などでも、「なぜマークするのか」という事は書かれているが、あくまでも部分的。本当に大切なところはどこなのかに焦点を絞っている。


けれど、堀木先生は「本文の全て」において、「なぜマークするのか」を徹底している。そして、「なぜマーク<しないのか>」も詳細に書かれている。その点においては出口先生やその他の現代文参考書執筆講師よりも一歩も二歩も三歩も抜きん出ている。「入門編」の名を冠するに値する参考書である。


ただし、「入門=易しい」というわけではない。「本文の全て」において徹底的に説明しているがために、読書経験が少なく、勉強体力のない生徒にとっては、扱うのが難しい参考書だろう。


例えば、解説だけを抜粋してみると、


 第一段落は『今昔物語』の特徴をストレートに述べています。「全て同一のスタイル」の箇所もマークして良いのですが、ではその「同一のスタイル」とは何かということになって、結局はマーク箇所をAにすることになります。Aは『今昔物語』の特徴である「同一のスタイル」の中身を明らかにした箇所です。
 第二段落はAで示した「同一のスタイル」のもつ効果を述べています。ここをマーク箇所にしなかったのは、次の「つまり」で始まる第三段落がこの第二段落をよりよく説明しているからです。(「つまり」はこの場合「説明しますよ」というサインです。)(入門編 現代文のトレーニング p.65)


といった具合。全編がこの調子である。設問解説についてもその詳細さは発揮されるのだが、それはまた別の機会に。
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