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2009.10.30

古文が宇宙語でなくなる日



古文が宇宙語でなくなる日を読んでいる。


著者は元代々木ゼミナール古文科講師で、現在、滋賀大学教育学部教授の吉川栄治氏。1989年が初版だから、ボクが大学受験生の頃はおろか高校受験生の頃にはもう発行されている。特徴的なカバーだったので、本屋の片隅にひっそりとおいてあったのを覚えている。とはいえ、手に取って読むことはなかった。


先日、あるサイトで取り上げられていたので、受験生時代の記憶が蘇り、注文をしてみた。
すると・・・


古文が宇宙語でなくなる日

古文全天候バイブル

形式は、いわゆる『実況中継』シリーズとまったく同じ。
予備校の授業を活字化したもの。中道館という大学受験参考書の出版社としては決して有名とはいえない出版社から出されていたこともあって、マイナーな参考書に部類されたのだろうか(ボクの大学受験時代の恩師、表三郎師の『スーパー英文読解法 上』も論創社から出版されていたが)


六題という決して多くはない文章を用いながら、文法の解説をしていくというもの。
現在、滋賀大学の教授をされているということから、アカデミックなものを想像していたのだが、


語尾が「れ」になるのはほとんど已然形(p.21)
語尾が「る」になるのはほとんど連体形(p.23)


というようなことが書いてある。受験生時代の、潔癖性のボクが読んだら即座に拒絶反応をしめしたことだろう。あの頃は、自分の学力も顧みず、やたらとアカデミックな雰囲気に憧れていたからなぁ・・・


とはいえ、軟派な内容かというとそうでもない。仮名遣いの「エ」の問題で


ア行とワ行は少なく、ハ行とヤ行が多い(p.25)


としておきながら、そこに至るまでに、


ア行の「え」=e
「へ」=fe
ヤ行の「え」=ye
「ゑ」=we

と発音されていたことを述べている。
授業自体の面白さの中にアカデミックな部分を隠すというその手法は、同じ代々木ゼミナールの土屋博映氏の影響だろうか。内容そのものもさることながら、その手法におおいに刺激を受けた。
15:08 | 参考書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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