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2010.05.18

宮下典男 超初級わか〜る漢文

超初級わか〜る漢文―漢文嫌悪症候群の君に 読了。

110ページの薄い本だが、
途中の中断などがあったのでかなり時間がかかってしまった。


漢文を「中国語」として捉え、その文構造を初歩から説き起こしていく良書。


構成は以下の通り。


ステップ1 漢文を読むための基礎の基礎の確認 これだけわかれば何とか読める
ステップ2 漢文を読むためのあと一歩 これだけわかればもっと読める
ステップ3 漢文を読むための得々ポイント ここまでわかれば楽々読める
文法のまとめ



宮下の漢文ホットバイブル




見開き二ページで一つのテーマを完結する形式。


1)テーマを「鉄則」という形で提示
2)例文
3)例文の解説
4)「鉄則」のまとめ


という形をとり、各ステップの最後に練習問題を解く。


ステップ1は中学レベルの本当の基礎の基礎を、文法的に解説していく。
いままで覚えるしかなかったものが「理解」できる。
なぜレ点をうつのか、なぜ一、二点を打つのかといった所。


ステップ2は、特に英語と比較しながら(ステップ1でもあったが)、
文構造を説明していく。
説明の仕方が従来の漢文の参考書とは一線を画している。
全110ページ中で、上・下点の説明がほぼ半ばの44ページに書かれているのは
その顕著な例だろう。
普通は、レ点や一・二点と一緒に書かれている。


再読文字、前置詞、語気詞もここで説明されている。

ただし、その構造は説明されているが、一覧として紹介されているだけなので、
それぞれの具体的な事例は他の書をつかわなければならない。


そしてステップ3。
さらに複雑な文法規則を学ぶ。
英語でいうところの関係代名詞にあたるものであったり、
名詞の動詞化、倒置など。


漢文を、文法という理屈で学ぶための好著である。
ただ、欠点がないわけでもない。


文法的説明を重視したために、特にステップ2以降は習熟するための例文が少ない


という点である。


当然、これだけで全てを賄おうというのは虫のいい話。
したがって、この本を使う人は「理解」を中心に学習を進めればいいと思う。
この本に対応した演習本があればよいのだが。


既に漢文を学校の授業で習った人が整理に使うには格好の書。
(解説に応じた例文が頭に浮かぶ人ということ)


本当の初心者は、適宜例文にあたらなければいけない。
「理解」はしても定着させるのが本書では難しい。
そのあたりがこの参考書の「難しさ」だと思う。





17:33 | Comment(0) | 参考書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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