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2010.11.17

中野清著 『ガッツ漢文』

中野清著

中野のガッツ漢文 改訂新版

を読んでいる。

ボクが大学受験生の時には、大和書房から三分冊で出版されていた。
今は、出版社を変えて、判型も変わり出版されている。

元代々木ゼミナール講師の中野清氏による漢文の参考書。

漢文の「公式」という名の「句形」を覚えるのではなく、
中国古典文法を駆使して読解していくという手法。
同じく代々木ゼミナールの宮下典男先生がされている手法と同じ。

本書の構成は以下の通り。

予講 外国語としての漢文
第一講 女心というものは
第二講 浴室の尼さん
第三講 能なしのロバ
第四講 身のほど忘れた馬鹿な鹿
第五講 いい気になりすぎた鼠達
第六講 不思議な夢の話
第七講 頭の中は参考書だけ
第八講 紫色の太陽
第九講 たたりじゃ
第十講 詩は志を言う!?
第十一講 数学って何だ?
第十二講 藝は身を助く



予講で、漢文の第一〜第四文型を解説し、
第一講からは中〜長文を用いて、文法的解説を進めていく。
その上で、時折挿入される、漢文常識がタメになる。


時代の流れというのがあるのだろう。
ボクらが受験生の時代は、膨大な知識が必要とされた。
量の多さから、原理原則というものはすっとばして、


「覚えろ」


というのが多かった。特に漢文という科目はそうだった。
読んで、読んで、覚えて、覚えての繰り返しだった。
それだけに、当時この参考書に出会ったときは衝撃を受けた。
今まで疑問に思っていたことが氷解する思い。
ただ、悪く言えば、覚えればそれで済むことを「理解」「理屈」を
つけていくために、余計な知識を身につけなければいけなくなる。
そして、その知識というのは試験で決して問われることのないもの…


今は、理屈をさらっと流して、何を覚えるべきかをきちんと提示するのが主流だと思う。
そして、最低限覚えるべきことをきちんとするという…


それはそれでいいと思うが、
満足できない生徒も出てくるだろう。
特に「理屈」がないと先に進めない生徒。
そういう生徒には中野先生や宮下先生の参考書群は効果的。


とはいえ、
漢文の初級者がいきなりこの参考書から始めるのは厳しいかもしれない。
短文中心に解説をした参考書に当たっておくと効果的。


同じ中野先生の、


中野式漢文なるほど上達法―「なぜ」「どうして」をスパッと解説!




もしくは、宮下典男先生の



超初級わか〜る漢文―漢文嫌悪症候群の君に





を当たっておくと、本書が復習にもなり、読解演習にもなる。

短文に関する説明の厚さや例文の多さは上記の二つの参考書の方が優れている。



その後は宮下先生の読解参考書や問題集にあたると良い。




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