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2008.09.10

翔ぶが如く DVD 第五巻


翔ぶが如くのDVD、第五巻を観ました。


この巻は島津久光の上洛と、寺田屋事件、そして江戸行きとその帰途に起こる生麦事件までを描いています。


この巻では、高橋英樹演じる島津久光がすばらしいです。


尊敬し、またライバル視する兄、島津斉彬の遺志をついで、上洛を目指す島津久光。大久保はその為の準備に奔走します。その為にも、斉彬の側近として京都で様々な活動をしてきた西郷吉之助を呼び戻すよう、進言した大久保ですが、戻ってきた西郷は島津久光と対面するなり、


あなたは田舎者だ


と罵倒します。西郷によれば、斉彬と同じ事を久光が行おうとしても所詮は猿真似。薩摩にあって久光は藩主の父親として政治の実権を握ってはいます。ところが、対外的にみれば、単なる藩主の父親。官位はないので、公家との正式な対面など出来ようはずもありません。


様々な行き違いを経て、久光は再び西郷を島流しとしてしまいます。


そして、西郷不在のまま京都での活動と相成るのですが、西郷の予想通り、久光は相手にされず、寺田屋事件で公家の信頼を得て江戸へ行くも、そこでも相手にされません。一橋慶喜を将軍後見役に、松平春嶽を政治総裁職への就任を求め、実現するも、彼らにとってははなはだ迷惑な話という事になっています。


元来、外様大名は幕政に関わるという事がなかったわけで、島津斉彬などが意見できたのは、非常時であるという事と、阿部正弘という協力な後ろ立てがあったからです。久光にそうした後ろ盾がありません。ましてや、幕政を司ってきたのは譜代大名であり、慶喜や春嶽は親藩です。彼らにしてみれば、


よそ者が勝手にやってきて、家来である譜代大名がする仕事を押し付けられた


という意識に当然なります。


兄 斉彬の悲願である幕政改革を我が手で成し遂げたと得意満面にある久光が、慶喜と春嶽から叱責されるシーンは見物です。


「田舎者」


と西郷に評された島津久光をあれほどまでに演じられるのは高橋英樹の演技力のなせる所でしょう。




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00:03 | 映画/DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008.09.06

翔ぶが如く DVD 第四巻

翔ぶが如く DVD 第4巻を観ました。


この巻は安政の大獄から桜田門外の変を経て、島津久光の上洛準備までを描いています。


その間に、西郷吉之助は幕府の追及を恐れた藩重役の為に、島流しにあってしまいます。その吉之助の帰還を意見具申する為に、今後は大久保が島津久光に近づこうと奔走する姿が描かれています。


この巻からようやく大久保の人物像が浮き上がってきます。


島津斉彬に登用された西郷吉之助
島津久光に登用された大久保正助


こうした対比が面白いですね。


西郷を登用した斉彬は、開明的な思想の持ち主であり、非常時に必要な人物です。彼は、西郷に英才教育を施し、その一方で自分の手足として十分に仕事ができるように、様々な大名に紹介をしていきます。これが西郷の力量と人望につながっているように描かれてきました。


それに対して、久光は大久保を登用はしましたが、彼を育てたわけではありません。また、急速な登用でもあった為に、周囲からの誤解を受ける事も多かったようです。まぁ、同じ抜擢を受けるにしても、西郷なら拍手喝采、大久保なら非難囂々というのは、本人たちがそれぞれもっている人柄によるものでもあると思いますが。




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00:52 | 映画/DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008.09.03

翔ぶが如く DVD 第三巻


翔ぶが如く DVD 第三巻を観ました。


第三巻は、一橋慶喜の擁立から安政の大獄までです。


この間にかなりの激動があり、まずは徳川家定の死、そしてそれに伴う一橋慶喜擁立の失敗。それを受けて出兵準備をしていた島津斉彬の死、大老となった井伊直弼の台頭などなど。


激変していく中で西郷吉之助の身辺も急速に変動していきます。これまで斉彬の手足となって東奔西走し、政治の最先端にあった彼が、大獄によってその地位を転落させられてしまいます。


ところで、


司馬遼太郎の原作では、


西郷は感情量の多い人物


と評されていましたが、第二巻から続いて西田敏行は十二分に演じています。脚本の小山内美江子がそれをいかに表現しようかとあの手この手で、西田敏行を「泣かせ」にかかります。演じる人によっては、そうした演技をする場合は「くさい」演技になるのですが、そうならないのは彼の演技力のなせる技でしょう。


この巻の終わり近く、佐野史郎演じる有村俊齋(のちの海江田信義)に激高する辺りもそれを十二分に意識しての事でしょう。彼を超える西郷隆盛はいないのではないかと思わせられます。


演技力という面でいえば、


篤姫おつきの役を樹木希林が演じているのですが、これがまた絶品です。幕末という思想的に難しい時代を描いていく本作にあって、コメディリリーフとでも言うべき役割を果たし、それでいてきちんと物語の筋にくさびを打ち込む演技はすばらしいの一言です。


薩摩で一人、留守を守るしかない大久保利通を演じる鹿賀丈史の演技もすばらしいです。未だ彼は歴史の表舞台に出てきてはいないのですが、その間のやるせなさを見事に演じています。


例えば、西郷隆盛が斉彬の命を受けて熊本へと行く事になった時、大久保が同行するシーンがあります。大久保は西郷に、自身の見聞を広めてくれたということで感謝の意を表します。それに対して西郷は、大久保は薩摩から一歩も外を出ていないのに、自分の手紙からだけで現在の江戸の情勢などを分析する力がある、これからは大久保が世に出て行くべきだと発言します。そしてその手始めに熊本に連れてきたとも。


西郷と大久保の友情の物語として読み解くのが普通ですが、その際に見せる鹿賀丈史の表情が何とも言えず複雑なのです。歳の差はあれど、上下の別なくつきあってきた友人と天地程の差を付けられたと思っている彼にとっては、この西郷の行為はありがたくもあり、彼に対して嫉妬の気持ちも抱かされるはずです。そうした際の表情を時折見せていくのです。


やはり重厚な役者が演じる大河ドラマはひと味もふた味も違います。




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00:37 | 映画/DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008.08.30

翔ぶが如く DVD 2巻



翔ぶが如く DVD 2巻を観ました。


2巻はペリーの来航から篤姫の嫁入り直前までを描いています。その間、西郷吉之助(西田敏行)は斉彬に伴って江戸へ行き、お庭番として斉彬による英才教育を受けます。


一方、大久保(鹿賀丈史)は謹慎が解かれたものの、念願の江戸行きとまではいきません。西郷が取り立てられる姿を複雑な思いで見つめる姿が印象的でした。…とはいえ、それはあくまで二人の友情を描くための枕にすぎず、江戸行きのその朝の二人のシーンは名シーンでしょう(その前夜、吉之助の弟、吉二郎(村田雄浩)から金を渡されるシーンもベタではありますが、名シーンです)。


原作では薩摩人が「沈黙を金とする」人間であるという形をとっています。ところが、この大河ドラマは…しゃべるしゃべるしゃべる…そらそうですわな。そうせんとドラマとして成立せんのだから。


ところが、おそらくそれは脚本家も承知しているようで、要所要所で「沈黙」を使います。「沈黙」こそが「雄弁」よりも雄弁であるという、このシーンはまさにその典型です。


それにしても、この時期の大河ドラマは、ちゃらちゃらした役者が出ていないのがいいですね。
西郷の妹役を演じる酒井法子ぐらいでしょうか。その結果、篤姫を藤純子が演じるという、まぁ、ある種の理不尽があるのですが…


登場人物のほぼ一生を描くという大河ドラマの性質上、


重厚な演技のできる役者に若作りをさせるか
若い役者に年寄りの役をさせるか


難しいところでしょう。まぁ、ボクは前者のほうが大河らしいと思えるのですが。『功名が辻』の仲間由紀恵にはやはり後半無理がありましたが、同作品に出ていた柄本明の秀吉は圧巻でした。今の『篤姫』は一体どうなるんでしょうか…






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02:22 | 映画/DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008.08.28

翔ぶが如く 第一巻

翔ぶが如く DVD 1巻を観ました。


現在、大河ドラマ『篤姫』が人気なのだとか。幕末の薩摩藩を描いた大河ドラマといえばボクにとってはこの作品です。『篤姫』では高橋英樹が島津斉彬を演じていますが、この『翔ぶが如く』ではその異母弟、島津久光を演じています。


ボクにしてみれば、「あの高橋英樹が斉彬を演じるのか…」と驚きました。というのも、彼の演技によって、ボクの島津久光像ができたといっても過言ではないからです。


『翔ぶが如く』では、斉彬存命中は実直な弟として、そして藩の実権を握って以降は強烈な右派として彼が描かれています。前半の彼の姿が、「側室の子である」という負い目から来たものなのか、それとも斉彬を兄として純粋に尊敬していたものなのかはわかりませんが。


どちらにせよ、維新後、断髪令がしかれてもかたくなに髷を結い、西洋医学による治療を受けなかったという彼の姿は興味深いものがあります。


さて、この第一巻では、有名なお由羅騒動から始まります。開明派の斉彬と守旧派の父斉興の対立を描いたものです。これがまぁ、見事に善悪の構図を使っているんですが…そして、高階格演じる調所笑左衛門が悪の手先と言うか懐刀というか、そういう形で描かれています。


ただ、この描かれ方はあくまで西郷と大久保たち開明派からの観点であって、なぜ斉興と調所が斉彬を跡継ぎにしたくなかったのかという点が描かれていないのが残念です。側室の子である久光に家督を継がせたいという、ただその一点からしか描かれていないという事が。


ただ、もしそうした事を詳細に書こうとすると、斉彬の曾祖父にあたる島津重豪の欄癖と、それに伴う浪費、藩財政の圧迫を描かないといけません。そして二人が財政改革を行い、藩財政を立ち直らせた事も。そうしたことについて言及すれば、西郷と大久保の物語から大きく逸脱してしまうというデメリットがあります。したがって、あえてこうした善悪の構図にしたのでしょう。


斉興と調所が「平時の人」であれば、斉彬は「非常時の人」と観る事ができるのですが、時代は幕末という非常時であったというのが二人の不幸だったのでしょう。


ちなみに、この当時の大河ドラマは今観るとかなりの豪華キャストです。斉彬が加山雄三、久光が高橋英樹、阿部正弘が若林豪、徳川斉昭が金子信雄と、殿様や幕閣はまさに重鎮ぞろいです。




ジェネオン エンタテインメント NHK大河ドラマ 翔ぶが如く 完全版 第一巻

13:13 | 映画/DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008.08.19

男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け

DVD 男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け(第17作)マドンナ 大地喜和子)を観ました。


旅先から帰った寅さんが、些細な事から家族とけんかをして飲み屋でいっぱいやっていると、いかにもホームレス然とした老人が無銭飲食をしようとしています。いかにもしょぼくれた格好の彼を寅さんが放っておけるはずもありません。老人の飲み代を出してやり、もう何軒かはしごをしてから、帰宅とあいなります。


身寄りのない老人だと思い、とらやの皆は親切にするのですが、その老人、お茶を出せだの、風呂を沸かせだの、あげくの果てにはうなぎやでうなぎを食べて、その支払いをとらやにまわすという始末。


家族の突き上げを食らった寅さんは、老人に「もう少し自重するように」とたしなめるのですが、その老人はとらやを宿だと勘違いしていたのだとか。「お詫びに」と、画用紙に絵を描き、「これを神田の古本屋にもっていけばいくらかになるはず」。なんだかよくわからないままに言われた通りにしてみると、なんとその絵が7万円で売れてしまいました。


実はそのご老人は日本画の大家。「あの老人を二階に住まわせておけば、たまに絵を描かせるだけで家族みんなが遊んで暮らせる」と喜び勇んだ寅さんですが、とらやに帰ってみると、画伯はご自宅へお帰りになられたのだとか。


時が経って、寅さんが兵庫の竜野を旅しているとばったりと画伯に出会います。それからはいつものパターン。宿屋に芸者を呼んで飲めや歌えの大騒ぎ。その芸者の中にいたのが今回のマドンナ、ぼたん(大地喜和子)。


寅さんが画伯とともに東京へ戻ると、そのぼたんが寅さんを訪ねてきます。実は彼女の上京の理由というのは…


この作品の前半は、貴種流離譚になっています。ただ、画伯がなぜ汚い格好で町をぶらついていたのかが、脚本に書かれていないのが残念と言えば残念かもしれません。あえて書かなかったのかもしれませんが。


書かれていないからこそなのか、書かれていない所を画伯を演じる宇野重吉の名演技でカバーしたのかはわかりませんが、観客には十二分に想像させます。


東京では画伯の奥さんが、そして画伯の故郷である龍野では、なにやらその昔、画伯となにかあったようなご夫人が登場します。これも具体的な情報は何一つ出てきません。「悪い事をした」「いいえ」程度です。あえて掘り下げることなく、サイドストーリーとしてさらっとしか描いていません。それが逆にこの作品のアクセントとなって、いいのかもしれませんが。


ただ、やはり他の作品と比べると小粒な印象の作品です。


ちなみに、この画伯を演じる宇野重吉の息子である寺尾聡が龍野市の職員として登場します。親子共演として、当時は話題になったのだとか。今で言えば、釣りバカ日誌に佐藤浩市が出るようなものでしょうか。




DVD 男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け(第17作)HDリマスター版(2008年9月26日発売予定)<発...


22:25 | 映画/DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008.08.17

貴種流離譚

<昔物語の型の一つ。神や身分の高い家柄の人が、各地を放浪して苦難を動物や女性に助けられてしのいで、のちに再び幸福をつかむ。光源氏の話やオデュッセウスの話など  (角川必携国語辞典より) >


最近、こうしたドラマにはまってみています。


ジェダイマスターの息子として辺境の惑星にくらしていたルークスカイウォーカーの話もそうですし、数々の殺し合いに嫌気がさして顔と記憶を変えて平凡な生活をしていたCOBRAなんかもそうですね(例えが古いか…)  地球の数々の危機を救ってきた孫悟空が実は戦闘民族サイヤ人の数少ない生き残りだった…ってのもそうですね。


田村正和主演の『さよなら、小津先生 』と三上博史主演の『それが答えだ!』


どちらも、貴種流離譚の型をとっています。


前者の『さよなら、小津先生 』は、こんな物語です。


銀行のやり手として海外でも活躍していた小津(田村正和)は、とある収賄容疑で逮捕される。刑務所を出てきたものの、銀行に居場所はない。様々な銀行に売り込みをかけるも、逮捕歴のある小津を雇う銀行はどこにもない…


妻からは離婚を迫られ、ホテル住まいとなる小津だが、収入がないため宿泊費を滞納し、あげくの果てには追い出されてしまう…そして彼がたどりついたのは問題のある生徒や教師を引き取る私立高校。そこで、いやいやながらも政治経済を教えることになる。ふとしたことから、バスケ部のコーチをすることになり…


という話。


後者の『それが答えだ!』(こちらの方が製作は先ですが)は


若くして帝都フィルハーモニー常任指揮者となった天才指揮者 成瀬望(三上博史)。ただ、彼はオーケストラ構成員を「自分の演奏を成立させるための道具」としてしか扱う事ができず、ついにはコンサートの最中、構成員たちのボイコットにあってしまう。


田舎に引き込み、さまざまな楽団に売り込みをかけるも、彼の人間性が問題視され、引き取り手はどこもない。生活費は底をつき、むしろ借金が増えていく始末。そんな彼にようやくきた仕事が、その田舎の中学での臨時音楽教師。中学三年生12人全員が所属するオーケストラ部の指導もすることになったのだが、世界的なオーケストラで指揮をしてきたプライドの高い彼はあの手この手でクビになるよう仕掛けるのだが…


という物語。


どちらも主人公の救済の物語であり、周囲の成長の物語です。最近、涙もろくなってきたボクはずっと泣きっぱなしです…泣きたい方、学園ドラマを観たい方にはおすすめの作品です。




さよなら、小津先生 1(DVD) ◆20%OFF!

12:29 | 映画/DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008.06.20

男はつらいよ 知床旅情

『男はつらいよ』を観るのが楽しみの一つです。マンネリだとかなんだとか言われることもありますが、本当に観たのかと言いたくなります。


男はつらいよ 知床旅情を観ました。マドンナは竹下景子。今回は他の作品とは趣が違い、寅さんが主に活動する場所は葛飾ではなくなく、知床です。

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